地球は磁場を持つ惑星の一つです。方位磁石のN極が地球表面のどこでもほぼ北を向くのは、 地球内部の外核と呼ばれる領域に流れる電流によって北極がS極、南極がN極となるような磁場が作られているからです(図1)。
電子やイオンなどの電気を帯びた粒子(荷電粒子・プラズマ)は、磁場によって曲げられる性質があります。 そのため、銀河宇宙線やプロトン現象(SEP*1)等に伴う高エネルギーの荷電粒子が、 地球の中低緯度まで入り込みにくくなっています(図2)。すなわち、地球磁場は、 宇宙空間の高エネルギー粒子に対するバリアの役割を果たしています。
地球の磁場はどこまでも遠くまで拡がっているわけではなく、太陽からやってくるプラズマの風、 太陽風によって吹き流され彗星の尾のような構造をつくっています。この構造を地球磁気圏と呼んでいます(図3)。 地球磁気圏の状態は、太陽風の作用によって大きく変化します。
- *1 SEP=Solar Energetic Particles, 太陽高エネルギー粒子