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2023年12月31日に発生したXクラスフレアおよび関連現象について
太陽面東端の活動領域13536において、2023年12月31日21時55分(UT)にXクラス(X5.0)の太陽フレアが発生しました。X5以上の太陽フレアが発生したのは2017年以来6年ぶりで、太陽活動第25周期が開始してから最大規模のフレアとなりました。
このフレアは日本時間では夜明け直後(1月1日6時55分JST)の発生であったため、顕著なデリンジャー現象(短波減衰)は観測されませんでした。SOHO探査機によると、Xクラスフレアにともなうコロナ質量放出(CME)が観測されましたが、主に太陽面東方向への放出であったため、地球磁気圏および電離圏への大きな影響は観測されませんでした。
GOES衛星によると、静止軌道の10 MeV以上のプロトン粒子フラックスが1月2日2時35分(UT)頃から上昇をはじめ、3日20時5分(UT)に10 PFU [/cm2 sr s] を超えました。
活動領域13536では、Xクラスフレア発生後もMクラスフレアが複数回発生していることが確認されており、今後も警戒する必要があると考えられます。