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2025年6月17日から19日にかけてXクラスフレアが2回発生

太陽面上の活動領域14114(図1左)で、2025年6月17日21時49分UT(日本時間6月18日6時49分)にX1.2クラスの太陽フレアが発生し、同じ活動領域で6月19日23時50分UT(日本時間6月20日8時50分)にX1.9クラスの太陽フレアが発生しました(図1右)。これらの太陽フレアに伴い、日本時間18日7時00分および20日9時00分に日本各地でデリンジャー現象が観測されました(図2)。

X1.2クラスの太陽フレアに伴うコロナ質量放出(CME)の発生は確認されませんでした。X1.9クラスの太陽フレアに伴うCMEの発生が確認されましたが、地磁気に大きな影響を及ぼすものではありませんでした。また、いずれのXクラスフレアにおいても、10MeV以上の高エネルギープロトン粒子フラックスの増加は確認されませんでした。

図1. SDO衛星/白色光観測による6月19日3時45分UTの太陽表面の黒点の様子(左)。GOES衛星による6月15-21日UTのX線フラックスの観測値(右)。右図中矢印はXクラスの太陽フレアの発生を示す。

図2. 沖縄大宜味で6月20日に観測された、デリンジャー現象の発生直前(左)と発生時(右)のイオノグラム画像。現象発生時に反射エコーがほとんど見えなくなっている。