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2026年3月30日にX1.5クラスフレアが発生

2026年3月30日3時19分UT(日本時間30日12時19分)に、太陽面南半球東端付近の活動領域14405(図1)においてX1.5フレアが発生しました(図2)。この太陽フレアにより、日本時間30日12時15分から12時45分にかけて日本各地でデリンジャー現象が観測されました(図3)。

図1:SDO衛星/白色光観測による活動領域14405の画像(左)と、GOES衛星/太陽紫外線観測によるX1.5太陽フレア発生時の様子(右)

図2:GOES衛星による3月29日~4月4日UTのX線フラックスの観測値

図3:北海道で3月30日に観測された、デリンジャー現象の発生直前(左)と発生時(右)のイオノグラム画像。現象発生時に反射エコーがほとんど見えなくなっている。

また、この太陽フレアに伴い、コロナ質量放出(CME)の発生がSOHO探査機により観測されました(図4)。地球近傍に位置する探査機DSCOVRによると、3月30日11時UT(日本時間20時)頃に衝撃波が観測され、このCMEが地球周辺に到達したことが確認されました(図5)。その後、コロナホールから到来した高速太陽風と複合することによって、太陽風速度は420 km/s前後から680 km/s前後、磁場強度は5 nTから17 nTの間で推移し、磁場の南北成分は一時-16 nT前後の非常に強い南向きの状態となりました。気象庁地磁気観測所(柿岡)によると、4月2日6時UT頃に緩始型地磁気嵐が発生し、3日15時UT頃に終了しました。地磁気嵐に伴う地磁気水平成分の最大変化量は約114 nTでした。この地磁気嵐における最大K指数は、4月2日6〜9時UTに観測されたK=6でした(図6)。なお、気象庁地磁気観測所(柿岡)によると、3日15時27分UTに急始型地磁気嵐が発生しました。この急始型地磁気嵐はX1.5フレアとは別の現象に伴い発生したものと考えられます。

図4:探査機SOHOによる3月30日3時48分UT頃の太陽コロナ観測画像

図5:探査機DSCOVRによる3月29日~4月4日UTの太陽風磁場、速度、密度及び温度の観測値

図6:気象庁地磁気観測所(柿岡)による地磁気水平成分の観測値(上)とK指数(下)の推移

また、4月1日から5日にかけてプロトンフラックスの上昇が見られました(図7)。GOES衛星の観測によると、静止軌道の10 MeV以上のプロトン粒子フラックスは、4月3日4時UT頃に最大7 PFUに達した後に減少に転じたため、プロトン現象(10 PFU以上)の発生には至りませんでした。

図7:GOES衛星によるプロトンフラックスの観測値