トピックス詳細

プレスリリース

2024年8月5日〜8月14日にかけてXクラスフレアが複数回発生

2024年8月5日に活動領域13780でX1.1クラスフレア、8月8日に活動領域13777でX1.3クラスフレア、8月14日に活動領域13784でX1.1クラスフレアが発生しました。また、この期間中に発生した複数のMクラス以上の太陽フレアに伴うコロナ質量放出(CME)が地球周辺に到来した影響により、8月10日に急始型地磁気嵐が発生しました。

8月5日15時27分UT(日本時間6日0時27分)に太陽面上の活動領域13780(図1)でX1.1クラスの太陽フレアが発生しました(図4)。日本時間で夜間帯の発生だったため、日本国内でデリンジャー現象は発生しませんでした。この太陽フレアに伴いコロナ質量放出(CME)が発生しましたが、南東方向への放出だったため、地磁気に大きな影響はありませんでした。

8月8日19時35分UT(日本時間9日4時35分)に太陽面上の活動領域13777(図2)でX1.3クラスの太陽フレアが発生しました(図4)。日本国内でデリンジャー現象は発生しませんでした。
活動領域13777では、X1.3クラスフレアを含む複数のMクラス以上の太陽フレアが発生しました。探査機SOHOの観測によると、これら複数の太陽フレアに伴い、地球方向へのCMEが複数回発生しました。探査機DSCOVRの太陽風観測から、10日12時UT頃に衝撃波が観測され、CMEが地球周辺に到来したことが確認されました(図5 ①参照)。その後、太陽風速度は530 km/s前後、太陽風磁場強度は5 nTから23 nTの間で推移しました。太陽風磁場の南北成分は一時 -20 nTの非常に強い南向きの状態となりました。
気象庁地磁気観測所(柿岡)によると、8月10日12時48分UT(日本時間21時48分)に急始型地磁気嵐が発生しました。この地磁気嵐に伴う地磁気水平成分の最大変化量は258 nTでした。

8月14日6時40分UT(日本時間15時40分)に太陽面上の活動領域13784(図3)でX1.1クラスの太陽フレアが発生しました(図4)。この太陽フレアの影響で、日本時間14日15時30分から16時00分にかけて日本各地でデリンジャー現象が発生しました。
探査機SOHOの観測によると、この太陽フレアに伴い、14日8時UT頃にハロー型のCMEが発生しました。探査機DSCOVRの太陽風観測から、このCMEによる衝撃波が17日13時UT頃に到来したことが確認されました(図5 ②参照)。太陽風速度は320 km/s前後から470 km/s前後、磁場強度は6 nT前後から25 nT前後へ上昇しました。磁場の南北成分は一時-22 nT前後の非常に強い南向きの状態となりました。この太陽風変化に伴い、地球の地磁気は大きく乱れました。

※本文に記載の太陽フレア発生時刻はX線フラックスのピーク時刻を表す。

(1)〜(3) SDO衛星/白色光観測による太陽表面の黒点の様子。時刻はそれぞれ (1) 8月5日15時30分UT、(2) 8月8日19時30分UT、(3) 8月14日6時45分UT。丸で示した部分がXクラスフレアを起こした活動領域。
(4) GOES衛星による8月4日〜8月15日のX線フラックスの観測値。
(5) 探査機DSCOVRによる8月9日〜8月20日の太陽風の観測値。
(1)〜(3) SDO衛星/白色光観測による太陽表面の黒点の様子。時刻はそれぞれ (1) 8月5日15時30分UT、(2) 8月8日19時30分UT、(3) 8月14日6時45分UT。丸で示した部分がXクラスフレアを起こした活動領域。
(4) GOES衛星による8月4日〜8月15日のX線フラックスの観測値。
(5) 探査機DSCOVRによる8月9日〜8月20日の太陽風の観測値。
(1)〜(3) SDO衛星/白色光観測による太陽表面の黒点の様子。時刻はそれぞれ (1) 8月5日15時30分UT、(2) 8月8日19時30分UT、(3) 8月14日6時45分UT。丸で示した部分がXクラスフレアを起こした活動領域。
(4) GOES衛星による8月4日〜8月15日のX線フラックスの観測値。
(5) 探査機DSCOVRによる8月9日〜8月20日の太陽風の観測値。

表ですね

表ですか

表ですよ

左揃え

中央揃え

右揃え

123

456

789

123