ICAO宇宙天気情報サービス

国際連合の専門機関である国際民間航空機関(ICAO)は、民間航空機の安全な運航を支えるために、宇宙天気情報の利用を2019年11月7日に開始しました。ICAOでは、主に次の3つの観点から民間航空機の運航における宇宙天気情報の重要性が認識されています。第1に航空機と地上管制との間で使われる無線通信や衛星通信の障害を防ぐため、第2に衛星を利用した航法において航空機の位置情報の誤差の増大防止のため、第3に航空機乗務員の宇宙放射線被ばくの低減のためです。現在、宇宙天気情報を発信するICAO宇宙天気センターとして、米国(SWPC)、欧州連合(PECASUS)、日豪仏加連合(ACFJ)、中露連合(CRC)の4つの組織がICAOから指名されています。NICTはACFJの一員として、この国際的な取り組みに参加しています。

国際民間航空機関(ICAO) 宇宙天気情報サービス(PDF: 1.2MB)

ICAO宇宙天気センターから発信される情報は、短波通信、衛星測位、宇宙放射線に関するもので、Advisoryと呼ばれる決まった形式で気象情報のネットワークを通じて航空関係機関に提供されます。ACFJでは、オーストラリア気象庁が短波通信に関するAdvisoryを、フランス気象庁が衛星測位と宇宙放射線に関するAdvisoryを配信しています。NICTは、これらのAdvisoryを作成するために必要な観測データやモデル計算の結果などの情報提供を行っています。