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2024年10月31日~11月6日にかけてXクラスフレアが2回発生

概要

2024年10月31日および11月6日にXクラスの太陽フレアが発生しました。

詳細

太陽面上の活動領域13878(図1左)で、10月31日21時20分UT(日本時間11月1日6時20分)にX2.0クラスの太陽フレアが発生しました(図1右)。この太陽フレアは日本時間早朝に発生したため、国内でデリンジャー現象は観測されませんでした。

この太陽フレア発生時には、10MeV以上の高エネルギープロトン粒子フラックスが10PFU以上となるプロトン現象が10月26日から11月1日にかけて継続している最中でした(こちらの記事の図5参照)が、この太陽フレアに伴う高エネルギープロトン粒子の顕著な増大は観測されませんでした。太陽フレアに伴うコロナ質量放出(CME)の発生が確認されましたが、地球の地磁気に大きな影響を及ぼすものではありませんでした。

図1. SDO衛星/白色光観測による10月31日23時15分UT(左)の太陽表面の黒点の様子と、GOES衛星による10月28日-11月3日UTのX線フラックスの観測値(右)。図中矢印がXクラスの太陽フレアの発生を示す。

太陽面上の活動領域13883(図2左)で、11月6日13時40分UT(日本時間6日22時40分)にX2.3クラスの太陽フレアが発生しました(図2右)。この太陽フレアは日本時間夜に発生したため、国内でデリンジャー現象は観測されませんでした。この太陽フレアに伴うCMEは観測されませんでした。

図2. SDO衛星/白色光観測による11月7日4時15分UT(左)の太陽表面の黒点の様子と、GOES衛星による11月3日-9日UTのX線フラックスの観測値(右)。図中矢印がXクラスの太陽フレアの発生を示す。